GPUマイニングの機材構成 2017.5.12
2017年4月から、暗号通貨のデイトレードをやりつつ、その裏方とも言うべき?マイニングの収益化の実験を行っている。
マイニングとは、簡単にいうと、世界中で日々やりとりされている暗号通貨の取引の承認作業を、ネットワークに繋がっている世界中のPCなどで分散して行い、作業を担当した人に報酬としてビットコインが支払われる仕組みである。金の採掘にたとえて“マイニング” (= 採掘)というようになったらしい。またマイニングを行う人のことをマイナーと呼ぶ。法定通貨と違って銀行のような中央/仲介組織がない暗号通貨は、このように世界中に分散した複数/多数のマイナーの作業に支えられている。
作業といっても、それ用のソフトウェアを起動しておくだけである。
マイニングにはPCのCPUを使うCPUマイニングと、高性能なグラフィックボードのGPUを使用するGPUマイニングがあり、経緯までは詳しく調べれていないが、現時点では後者のほうがはるかに効率がよく、むしろCPUマイニングはほとんど収益にならないらしい。
現時点で(日々の変動はあるが)安定すると一日約3200円ぐらいの収入が得られている。
マイニングソフトウェア
NiceHash Miner v1.7.5.10
ハードウェア構成(5台)
hp Z210 #1(E3-1225 3.1GHz)
- 内蔵電源
- SAPPHIRE NITRO+ RADEON RX 470 8G GDDR5 PCI-E DUAL HDMI/DVI-D/DUAL DP OC (AMD Radeon RX470) x 1台(クロック数 -20%)
- SAPPHIRE NITRO+ RADEON RX 470 4G GDDR5 PCI-E DUAL HDMI/DVI-D/DUAL DP OC (AMD Radeon RX470) x 1台(クロック数 -20%)
収入:一日あたり約500〜550円
hp Z210 #2(E3-1275 3.4GHz)
- 内蔵電源
- SAPPHIRE NITRO+ RADEON RX 470 4G GDDR5 PCI-E DUAL HDMI/DVI-D/DUAL DP OC (AMD Radeon RX470) x 1台(クロック数 +-0)
- 外部電源(600W 80PLUS BRONZE 玄人志向)
- SAPPHIRE NITRO+ RADEON RX 470 4G GDDR5 PCI-E DUAL HDMI/DVI-D/DUAL DP OC (AMD Radeon RX470) x 2台(クロック数 +-0)
- CPUマイニングも同時
収入:一日あたり約750〜800円
Windows起動時やマイニング開始時にエラーが表示され、それが原因なのか、やや不安定
hp Z210 #3(E3-1230)
- 内蔵電源
- SAPPHIRE NITRO+ RADEON RX 470 4G GDDR5 PCI-E DUAL HDMI/DVI-D/DUAL DP OC (AMD Radeon RX470) x 1台(クロック数 +-0%)
- 外部電源(600W 80PLUS BRONZE KEIAN)
- SAPPHIRE NITRO+ RADEON RX 470 4G GDDR5 PCI-E DUAL HDMI/DVI-D/DUAL DP OC (AMD Radeon RX470) x 2台(クロック数 +-0)
- CPUマイニングなし
収入:一日あたり約750〜800円
hp Z210 #4(E3-1270 3.4GHz)
- 内蔵電源
- MSI GTX 1070 ARMOR 8G OC (nVidia GTX1070) x 1台(クロック数 +100MHz、メモリクロック数 +100MHz)
- 外部電源(650W 80PLUS KEIAN)
- SAPPHIRE NITRO+ RADEON RX 470 4G GDDR5 PCI-E DUAL HDMI/DVI-D/DUAL DP OC (AMD Radeon RX470) x 1台(クロック数 +-0)
- CPUマイニングも同時
収入:一日あたり約600〜650円
Fujitsu CELCIUS W510 #1(Core i3-2100 3.1GHz)
- 内蔵電源(300W)
- SAPPHIRE NITRO+ RADEON RX 470 4G GDDR5 PCI-E DUAL HDMI/DVI-D/DUAL DP OC (AMD Radeon RX470) x 1台(クロック数 -25%)
- 外部電源(500W 80PLUS 玄人志向)
- SAPPHIRE NITRO+ RADEON RX 470 4G GDDR5 PCI-E DUAL HDMI/DVI-D/DUAL DP OC (AMD Radeon RX470) x 2台(クロック数 +-0)
収入:一日あたり約650円〜700円
内蔵電源が非力なためか、少し不安定。正常終了しなかったために、-25%まで下げていたグラフィックボードのクロック数設定が0%にリセットされてしまい、それが原因ですぐに再起動のループに陥る。
(上記、奇数番号グループの収益性)
(上記、偶数番号グループの収益性)
収入は一週間単位で、マイニングソフトウェアにあらかじめ設定しておいた自分のビットコインアドレスに払い出される。私は、奇数番号グループはPoloniex(海外の大手取引所)のウォレットに、偶数番号グループはCoincheckに入れるようにしている。
マイニングで無視できないのは電気代である。
電気代も相当に掛かっているので収益としては上記の5分の3ぐらいになると思われる。ワークステーションはすべてヤフオクで中古品を安く買ったので、グラボも含めた1台あたりの金額は約85,000円。全体でも40万弱だと思う。安定すれば一月の収入は9〜10万円になると思われるので、電気代を考慮しなければ半年で元が取れて、それ以降は全額収益になる。が、もちろん電気代を考慮せざるを得ない(笑)
CPUマイニングもGPUマイニングも使用率はほぼ100%で、高性能なほど電力も消費するので、例えば上記のシステムも1セットあたり約250W〜350Wを常時使用している。
なので、単に最高性能のグラフィックボードが良いかというとそうでもなく、言うなれば電力効率の良いシステムを組むのがポイント。そもそも最新最高のグラボは購入価格も高いのでイニシャルコストの回収にも時間がかかる。
そのような考慮する点はあるが、少なくとも新し目のミドルレンジ以上のグラボを使ったGPUマイニングなら高性能かつ省エネ設計も進んでいるので、電気代の高い日本でも収益は出せることがわかった。ので、あとは最適構成の見極めと、購入資金の調達である。
ちなみに、ローカル環境ではなくてAWSなどのクラウドサービスやレンタルサーバーでマイニングやったら電気代も掛らないし場所も取らないし良いのでは?と思って調べてみたが、まったく収益にはならないらしい。
参考)
…というようなことを調べつつ、まずは実験しながら最適なマイニングのシステム構成を探っている最中。
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